釜渕出土アンモナイト
(かまぶちしゅつどアンモナイト)
釜釜渕出土アンモナイト
 郡上郡の西南部は、砂岩(さがん)、泥岩(でいがん)、石灰岩(せっかいがん)、チャートなどの岩石からなる美濃帯(みのたい)とよばれる地層(ちそう)からできている。旧来(きゅうらい)、これらの地層は、石灰岩に含まれているフズリナ化石などから古生代(こせいだい)ペルム紀(2.9億年前〜2.5億年前)の地層と思われていた。
しかし、チャートに含まれている放散(ほうさん)虫(ちゅう)化石(かせき)から、チャートはもっと新しい中生代(ちゅうせいだい)の地層であることが分かった。そして1,983年に発見されたこのアンモナイト化石は中生代ジュラ紀(2.1億年前〜1.5億年前)の中期の地層に特有の化石であることから、美濃帯が確実に中生代ジュラ紀の地層を含むことを証明した。 美濃帯は岐阜県西南部、愛知県北部、滋賀県西部、福井県南部にかけて分布していますが、このアンモナイトは美濃帯において地層から発見された唯一(ゆいいつ)の化石である

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