110古道(上神路)地区出土石器類

 下古道1632番地在住の歳藤彦次郎氏が、長年の間周辺地域で採集したものを教育委員会へ寄付されたものである。
 出土品は磨製石斧3点、打製石斧1点、縦型皮はぎ1点、石錐1点、石鏃13点である。
 磨製石斧2点は定角型で、うち1点は緑色蛇紋岩製。1点は乳棒型である。縦型石さじは長さ6.7p、幅3.5pで下呂石でつくられている。縦型石さじは東日本に多く、郡上市内の出上例は少ない。石鏃類は全部無柄であるが、1点は黒曜石製で、「鍬型鏃」もある。
 古道地区からは縄文前期の土器片も出土している。



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