69白雲山観音堂古寺懸仏

 白雲山遺跡については、はっきりした文献はないが、往時において、七堂伽藍があったと伝えている。標高580mの白雲山の南斜面には、現在十数基の中世古墓群があり、市指定史跡となっている。また、260u余の屋敷跡があり、立派な礎石が残っている。この屋敷跡には現在小堂が建立してあるが礎石の配置から往時には相当大きな法堂があったことをうかがうことができる。何時の時代かにこの法堂は焼失したらしいが、この建物跡または焼失した建物の灰を捨てたと思われる所から拾った仏像を小堂内に安置してあるのが小型4体の懸仏である。この4体は4〜6pの十一面観音と薬師如来の鋳造金銅仏であり一部焼けあとがある。



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