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  秋(30年度)の日帰り研修! 三上遠藤・近江商人の文化と歴史を訪ねて 

 平成30年11月7日(水)、30年度の秋の日帰り研修が24名の参加で行われました。
 今回の研修先は、近江商人の町並み見学、御上神社の拝観そして銅鐸博物館(野洲市歴史民俗博物館)の見学という日程でした。

 名神高速道路車中では、金子副会長から郡上遠藤氏と三上遠藤氏の説明を受け、そして「近江富士」手前からは伝説・俵藤太のムカデ退治の昔話を聞きながら到着したのが、古い建物が立ち並ぶ近江八幡(重要伝統的建造物群保存地区)でした。
 中世から近代にかけて近江の国出身の商人は、大坂商人・伊勢商人と並ぶ日本三大商人の一つであり、その中には高島商人(高島屋の創業者など)、八幡商人(西川産業の創業者など)、日野商人(武田薬品は日野発祥の薬種仲買商からののれん分け)、そして湖東商人(西武鉄道・グループ、セゾングループの創業者など)と4地域があるとのことでした。
 「粋な黒塀、見越しの松に・・・・・・・・」と唄われる日本の古い町並み風景を約1時間半かけて観光ボランティアガイドの案内で散策しました。
 



 「近江富士」の別名もある三上山を神体山として祀る御上神社では、国宝の本殿、国の重要文化財である拝殿や桜門などを81歳の女性ガイドが愉快に案内してくれました。また本殿の前には三上遠藤氏が寄贈したという灯籠も残っていました。
 国の重要無形民俗文化財に指定され、秋の収穫感謝と子孫繁栄を祈念する「ずいき祭り」では、ずいき(里芋の茎)で作った神輿5基が奉納されるほか、子供相撲が奉納され、県外などからも多くの観光客が訪れるとのことでした。
 



 銅鐸博物館(野洲市歴史民俗博物館)では、学芸員の斎藤さんから6代にわたって三上藩を治めた遠藤家について説明を受けました。残念ながら陣屋の跡には何も残っていないということでしたが、反対側の三上山東側に位置する甲西町にある常永寺の山門は、三上陣屋の表門が移築されたものとして現存しているそうです。
 説明を受けた後、急いで三上山のふもとから発見されたという銅鐸(24個)を見学し、帰途に着きました。
 この日は、本当にぽかぽかした気持ちの良い気候で最高の視察日となりました。

 資料の一部を次のとおり紹介します。


東氏&遠藤氏略系図           戻 る
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