トップページ 協会の概要・活動 大和町文化財展示館 会   報 講演記録・出版物 ご入会・お問合せ
 

  春(29年度)の日帰り研修実施! 東氏縁の京都最古の禅寺建仁寺と世界遺産清水寺を訪ねて 

 平成29年4月6日(木)、春(29年度)の日帰り研修が27名の参加で行われました。
 今回は、東氏一族の京都五山の僧としての活躍を知る研修で、車中で金子副会長の説明を受けたあと、京都最古の禅寺建仁寺及び敷地内にある両足院を訪れました。 京都五山である建仁寺は、臨済宗建仁寺派の大本山で鎌倉時代の建仁二年(1202年)、栄西禅師が開山しました。寺名は当時の年号から名付けられています。
 最初の研修先両足院では、寺の由来や半夏生の庭園などの説明を受けましたが、特に栄西禅師八百年遠忌にあたり、雪舟と同じ「天童第一座」の称号をも授けられた道釈画家の七類堂天谿(しちるいどう てんけい)氏が制作した襖絵を興味を持って拝観しました。
 建仁寺の三十五世住持で両足院の開祖である瀧山徳見(りゅうざんとくけん)は、東氏の一族です。東氏一族は、彼のほか京都五山の建仁寺に多くの住持を輩出しています。彼が中国から帰国時に、ともに来日した弟子の一人である僧林浄因が、両足院にて「饅頭」の文化を日本に伝えたことで両足院は、「饅頭始祖の寺」としても有名です。
 



 建仁寺では、俵屋宗達作の国宝・風神雷神屏風、海北友松作の方丈襖絵(いずれも複製)、法堂天井の双龍図などを拝観しました。
 



 清水寺では、「平成の大改修」と言われる修復が行われていました。 清水寺は寛永六年(1629年)九月十日の大火災により寺院のほとんどが全焼してしまいました。しかし、徳川家光の寄進により、わずか数年のうちに再建されています。
 現在の清水寺は、この寛永期の再建に修理を重ねてきたもので、約四百年近い時間が経過しています。この間、風雨や地震にさらされ、 屋根や構造の傷みが相当蓄積しているため、本堂の屋根の檜皮(ひわだ)のふき替え・壁の塗り替えなどの工事が行われることになっています。 そのための仮設屋根(鉄骨等ではなくて景観への配慮か丸太)が組み立てられているところで、外観からは本堂がほとんど見られなくなっていました。
 屋根や柱に使われている樹齢300年以上のケヤキなど、そういった部材の修復・交換を行うので相当期間がかかるそうですが、平成三十三年(2021年)頃には美しく修復された本堂が見られそうです。
  



 参加者の心がけがよく、研修先で雨に降られることはありませんでした。清水寺では、帰りの車中で会長の言葉にあったように外国へ行ったような感覚(中国人の多いいこと)に驚かされました。 

 資料の一部を次のとおり紹介します。


東氏&遠藤氏略系図           戻 る
Copyright © 2015 大和町文化財保護協会 All rights reserved.
by 無料ホームページ制作講座