佐藤光一氏は、（故）野田直治初代会長時からの本協会会員であり、（故）土松新逸三代目の会長の後を継いで、平成１３年度に四代目の会長に就任され、以降平成２６年度までの１４年間（７期）の長きにわたり、献身的に本協会活動に務めてこられました。
　本協会創立３０周年目の年度に就任された氏は、記念事業として、平成７年に町教育委員会が刊行した「大和町の文化財（図録）」を増補・改訂してデジタル化されました。また、大和町文化財収蔵展示館の建設時には、展示に関して取り組まれるとともに、開設（平成１５年）を記念して、「大和町略年表」を展示館へ寄贈されました。更に、創立４０周年記念事業として、「東家資料」と「大和町文化財マップ」のデジタル化を手掛けられました。
　これらの取り組みによって、貴重な文化財を手厚く保護し、かつ資料として活用することができるようになりました。また、町内の全ての文化財の詳しい情報を発信できるようになりました。
　独自のホームページを開設し、広く自由な閲覧に供して、この地に生きた先人たちが残してくれた貴重な文化財の意義を理解していただき、その上で文化財展示館や現場を訪ねて、直に文化財に接し、文化財保護および活用の大切なことを実感してもらいたいという、氏の思いは着実に前進しています。